全人格労働 −オカシイと気が付いているのに、なぜ−

全人格労働という概念があるようだ


http://dot.asahi.com/aera/2016021500139.html

http://news.yahoo.co.jp/feature/154


特に、沖縄ではひどいと思う。



ざっくり云うと、
全人格労働とは労働に人生を奪われている状態のことを指す。


ワークライフバランスが完全に狂っている状態で、
仕事=生活
になっていて、
仕事に殉教して当たり前だ、
という風潮のこと。


電車が事故で止まり、
遅延しそうになっている状態の時に、
大事な会議に遅れないように、窓から線路に出て最寄りの駅まで歩いた男性がいて、
その事が原因でもっと大きな遅延が発生してしまう。


この男性は、
一人の大人の冷静な判断ができなくなるほどに、
仕事に追い込まれていることになる。


本来なら、
そこまでしてまで参加する会議などないはずだ。


しかし、
電車が事故で遅延しても、
それが会議に遅れたことと認められない社風の会社があるということだ。


確かに、
自分が沖縄で働いた工房がそうだった。


時給は213円。
仕事に尽くして当たり前で、
少しのミスで人格否定され、
他人の失敗も自分の責任にされ、
萎縮している自分を笑いものにして、
給料はしっかり払わず、
工房の経費も自分が払い、
嘘を他人に流布して僕を追い込み、
給料を払えなくなったから、言いたい放題悪口をいって一方的に辞めさせられた。


一般的に云えば、
雇用する側の意見もあるかと思うけど、
そうじゃなくて、
一方的雇用する側が悪い例も世の中多いはずだ。


しかし不思議なもので、
そういった理不尽なことを工房側から受けても、
何度も何度も一方的に自分が責められていると、
本当に自分が悪いのだと錯覚してくる。


これが洗脳なのだと思った。


特に沖縄は全人格労働の割合は高そうだ。


まず、
雇用者側の考え方に、
「雇ってやっている、給料を払ってやっている」
という考え方が根底にあって、
「払ってやっているんだから休みなく仕事に尽くすのが当たり前の責務だ」
という一方的な考えを持っている。


週7日勤務は当たり前、日にちが変わるまで働かされ、
たまの休みは市役所などに用事を済ませに言ったらおしまい。


これで、
「お前が必要だ」
とか云われても、
虫のいい言葉だし、自己中心的な考え方だ。


また、
沖縄の場合は給料が安いので、
このような労働条件でも月に15万円ほどもらえればいい方で、
経営者側は高級車に乗ってたり、
県内新聞の経営者インタビューでは虫のよい理想論を語っている。


おそらく、
国内では似たような会社は沢山あると思う。


もう一度、
ワークライフバランスを意識した生活づくりを考えてみる必要があるが、
生活難などから、
このような劣悪雇用から逃げ出せない人も居るかと思う。


こういう時に、
行政や政府がサポートして、
こういう悪循環から抜け出せるようなシステムを構築していく必要がある。




夏に近づきつつありますね、
季節の変わり目は体調を崩しがちです。


ぼちぼちマイペースでいきましょう。