青空と空言と猫

今日は午後から晴れた。
冬の空気だ。
切れ味か増している。


体調がよくなくて、
昼過ぎまで寝てしまった。


いい歳して何してるんだ、
と、思ってしまう自分と、
病気だし、寝るのは脳を休めるし、
悪いことではない、
と、思う自分がいて、
結局は、
寝坊が良いことなのか、
悪いことなのか分からなくなる。


女の子も同じようだ、
と、思った。


病気になって、
今月で丸4年になるが、
出会いなんてものは皆無だった。
思えば、
10年以上も長いようなこの月日だが、
ふとした時は、とても短く感じたりもする。


ちょっと前まで、
結構、
女の子から声をかけられることもあったように思う。


好きと云われて、
好きになって付きあったけど、
今になって久しぶりに連絡やらしてみても、
内容はからっぽだ。


空言のような、
当時の逢瀬は、
いったい何のための時間であったのか、
無意味か、
有意義か、
どちらとも云えず、
そのこたえもまた無いだろう。


近所で、
はじめてみる野良猫がいた。


大きな体の白猫くんだった。
薄いブルーの目がとても綺麗。
日本猫で青い目は珍しいから、
仲良くしたかったけど、
近づいたら嫌そうな顔をして、
逃げてしまったので、
そっとしていた。


しばらくして、
同じ場所を通ると、
まだ同じ場所に座っていた。


近所の女性が、
餌をあげているらしく、
それを待っているのだと、
教えてくれた。


散歩を切り上げて、
家に帰りたくなった。


猫のように、
マイペースでいきましょう。