金木犀と葉書

金木犀の花が、
あちらこちらで咲いていて、
姿は見えずとも、
どこぞの庭から匂いが漂ってきます。


さっきまで、
ちくちくしていた気分や、
焦っていた気持ちも、
この匂いがすると、
我にかえり、落ち着く気がします。


休みの日なんかに金木犀の匂いをかぐと、
誰かに、
昔、お世話になった人や、
好きだった人に、
簡単な葉書でも書きたくなります。


手紙だと長くなってしまい、
どうにも恥ずかしいので、
要点だけ書いたような、
相手に手紙の真意が全て伝わらなくて、
いろいろな解釈をしてもらうような、
そういった、空ろな内容の葉書がいいです。


本当に手紙や葉書というのは気持ちが伝わりますね。


手紙を書いた後は、
なにかの創作作家になったような得意な気持ちと、
内容の恥ずかしさが錯綜して、
なんとも云えない気分になります。


今年も、
あと数カ月ですが、
出来ること毎日、
ぼちぼちマイペースで。