強面のお兄さん

昨夜、車を運転していた。


飲み屋街で、
とても狭い路地に、
車で入ってしまい、
居酒屋の看板が邪魔で車が通れなかった。


その時、
狭い路地の進行方向から、
強面のお兄さんが、
仕事帰りなのか、
疲れた様子で歩いてきた。


髪の毛は明るく染められていて、
色の入った眼鏡をしていて、
一般的には、
強面のお兄さんだった。


車と看板の隙間がほとんどなく、
強面のお兄さんが通れなさそうだったので、
申しわけないので、
自動車のヘッドライトを消して、
会釈をし、
窓を開けて、
「すいません」
と、大きな声でお兄さんに言いました。


すると、
お兄さんは看板を端によせてくれて、
「これで通れる?」
と、いってくれました。


気持ちの良い大声で言う、
「すいません」
の一言。


お兄さんの優しい行動。


普通に考えれば、
そんなに特別なことではないけれども、
あの瞬間・・・。


僕は、
全くついてなかったその日が、
たった一瞬ともいえる出来事で、
全てが清算され、
その一瞬で一日が構成されていたのではないかと思うくらい、
さっきまでの嫌な気持ちを忘れて、
とても良い気持ちになりました。


きっと、
お兄さんも同じ気持ちになってくれたはず・・・


なんだか、
「ありがとう」
と、いう、
言葉以上の感謝の念が生まれたような気がしました。


現代に欠けている、
当たり前のことができないことが、
とても重要であることをしりました。


雨でもマイペース、
ぼちぼちいきましょう。