電王戦 −佐藤慎一四段とコンピューター(人工知能)将棋ソフト−

近年コンピューター将棋ソフトの、
技術的進歩が著しく進んでいるらしい。


昨日は、
ついに現役のプロ棋士を相手に、
コンピューターが勝利を上げた。


修練を積んだプロにコンピューターが勝利するとなると、
開発を担当していた山本一成さんも、
相当な苦労があったのだと思う。


こういった快挙の先陣を切ることの大変さは、
それに携わった人でしか判らないような、
大変な苦労があるのだと、
容易に考えられる。


でも、
この対戦で僕が一番注目したのは、
佐藤慎一四段の試合に対する姿勢だ。
http://satosin667.blog77.fc2.com/


佐藤四段は、
2008年にプロ入りし、
対戦の前日に、
「応援してくれる人、自分の為に、絶対勝つ」
とブログに書き込み、
和服の正装で試合に臨んだ。


コンピューターソフト(人工知能)と人間の対戦である電王戦は、
一般的に知られている将棋のタイトルなどのような知名度があるわけではないが、
プロ棋士として、
目の前の試合に全力を尽くそうとする姿勢が、
なんとも例えられないくらいに、
自分の仕事や生き方に対して持つ、
意識の高さを感じさせられた。


これらの、
人口知能開発とプロ棋士の、
探究心の意識の高さがぶつかり合う試合だったなら、
今後も注目度は上がっていくのだと思う。


生きていると、
あれもこれもと目移りしてしまい、
なかなか一つの物事に集中できないもの。


でも、
あれこれと、いろいろ抱え込んでしまうと、
結局、一つもちゃんと身につかず、
中途半端になってしまうことがあります。


なにか一つだけでいいので、
自分はこれが出来る、と、いうものがあると、
それが自分を助けることにもなりますし、
あれこれ色々とやらないで一つに集中できるので、
精神的にもかなり安定します。



自分はこうやって生きていきたいのだ、
との意思は大切で、
それを感じる出来事でした。


あれこれ出来なくても、
たった一つだけでも努力している事があると云えれば、
それでいいのだと思います。
精神的安定感を求めるために、
一つの事に特化したり、
時には縋ったりしてもいいんだと思います。


今日もマイペースで、
ぼちぼちとやっていきましょう。