どちらが正解という訳ではなく −自分の好みではなくても正解の一つ−

(先日、試し初めのエスキース段階で失敗をした時のものですが、額装すると2割増しに成るといわれ、試しましたが、元が失敗なので何も増しませんでした。失敗も成功も正解というわけでは無いかも・・・と、思いたいです)
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何が正解という訳ではなく…。
最近、自分にあった出来事が分かりやすい例えだと思います。


僕は、もう少しすると沖縄県の染物の工房に仕事で行きますが、
その工房が決まる前は、
関東地方を含めて、色々と働けそうな工房に訪れる機会がありました。


染物の製品は大まかに二種類あります。


一つは、作家物といわれる、有名な先生が作ったものと、
もう一つは、流通物といわれる、工房員さんなどが分業したりして、
素早い仕事で製品を作っていくものです。
(もちろん、どちらも手仕事で一流です)


僕は今まで作家物にしか触れ合う機会がなく、
そういう仕事の方がやりたいことですし、
向いていることは分かっていました。


で、先日、
どちらかというと流通物を扱っている工房に訪れることがあり、
やはり、
「違うかな?」
と、思いました。


自分の作りたいものと、
その工房で作っているものが違い、
その工房の方とも相談しましたが、
「君はここじゃないほうがいいんじゃない?」
と、言われました。


一般的には、
作家物の方が聞こえが良く、
なんとなく格好いいような「気」がします。


ですが、
作家物でも流通物でも、
どちらも、一流の製品であることは間違いありません。


どちらの製品が、
より勝るかというのを比べるのはナンセンスです。


つまり、
作家物でも流通物でも、
どちらを選んでも正解であって、
どちらが勝るも劣るもないということです。


僕の作りたいものは作家物の「より」だと思います。
ですが、
自分の好みではなくても、
それだからどうの、
と、いう訳ではなく、
どちらを作っていても正解ということです。
(この場合、正解も不正解もないということです)


日常生活を生きていると、
自分の好みではないことに一生懸命な人に出会います。


(例えば、ディズニーランド好きで、
生活を削ってでもディズニーランドに通っている人が居ましたが、
自分の好みとは違っても、それは正解であって、
自分の価値観を押し付けるのは良くないこと)


逆に、
自分の好みを否定的に云われると、
当然、ムッとします。


ここで大切なのは、
人の価値観は、人それぞれなので、
例え、自分と違う意見を持っていても、
それをしっかりと尊重することが大切ということです。


逆に、
自分の好みを否定的に云われる機会もあるかと思いますが、
それに対して、自分の意志を大きく変える必要もないですし、
それに対して、いちいちイライラする必要もないです。


つまり、
自分の価値観を押し付ける人の、
どうでも良い価値観など、
ほっとけばいいんです。



自分の意見をしっかり持つことと、
他人の意見を聞くことは、
表裏一体なのだと思います。
・・・この概念は大切なことに思います。


東日本は、
ここのところずっと重苦しい天気が続きますね。


こういう時は気持ちが暗くなりますが、
それも天気が相手なら仕方のないこと。


ぼちぼちマイペースでいきましょう。