良いことも悪いことも含めて


良いことも、
悪いことも、
全部含めて、
それがどうやら生きると云うことのようです。


良いことに心がとらわれても、
悪いことに心がとらわれても、
バランスが良くないと云う事です。


一枚の葉にとらわれると、
一本の木の全体像は見えずません。
さらに、
一本の木だけにとらわれると、
森の全ての営みが見えません。
さらに、
森だけにとらわれても、
海は見えません。


一つの事に心血を注ぐことも時には重要ですが、
全体的、大局的に物事を考えることに考えると、
心がとらわれずに、
精神的な苦痛もやわらぎますし、
バランスが良いです。


例えば、
染物の工程で考えると、
下絵を描く作業に心がとらわれると、
型紙を彫る作業が上手くいきません。
また、
型紙を彫る作業にとらわれると、
糊置きの作業が上手くいきません、
また、
糊置きの作業にとらわれると、
色置きの作業が上手くいきません。
・・・・と、続きます、


つまり、
全ての作業を完璧にこなすことは不可能で、
どれもアベレージ7か8割の成功で心血を注ぎ、
大局的に完成に向かって作業することが、
一流の作品をつくると云うことのようです。
(師匠談)


人間における日常生活もしかり、
全てを完璧にこなすことは不可能ですので、
バランス良く、
大局的に対応していけるのがいいのだと思います。


だから、
嫌な事があっても、
くよくよせずに、
7、8割のくよくよで(笑)


ぼちぼちマイペースでいきましょう。


※写真は、
古い沖縄の紅型模様を、
下絵から自分なりにやり直したものです、
とても色の発色がよいですが、
失敗もたくさんあります。