思い出すことと、忘れること −邂逅−

歌手のハンバートハンバートが歌う、
「邂逅」
と、いう歌が、彼らの中で一番好きだ。


http://www.youtube.com/watch?v=cs_XTCOZla4


(2月に沖縄に来てライブしてくれるみたい)


この「邂逅」は、
男女の出会いや、
友人との出会いを歌っているように思うけど、
僕は、
「自分自身との邂逅である」
と、思う。


僕の場合、
病気になった2006年11月から時計が止まり、
その時に新しく生まれた自分と、


(あるいは、病気になる以前の自分)


現在の自分の偶然の出会いと歌った歌に思える。



病気になることで、
自分は別人になってしまって、
そこから新しい自分がスタートした。


でも、
現在の自分は、
病気になって別人になった自分のことを忘れかけている。
(あるいは忘れている)


あの時の自分を忘れてはいけなくて、
(ただ、なごりは色濃く残ってはいる)
あの時の自分との対話を続けていかなくてはいけない。


「大丈夫?」
「8年後になればこんなこともできるようになるよ」


「8年も待てないよ」
「今すぐ楽になりたいし、
それに8年後もちゃんと治ってないじゃないか」


「でも、こういう出会いもあったよ」
「6年後に夢に見る公募展にも8年後は達成しているし」


「着物をつくっているの?」
「何があったの?」


「実は、かくかくしかじか・・・」


と、いう感じの会話。



何故、このような作業をするのかというと、
当時の自分を勇気づけたいことと、
(矛盾しているかもしれないけど)、


当時の自分としっかりと話し合って、
今何をするべきか考えていきたいからだ。
(今後の為でもある)


過去の自分との邂逅、
現在の自分と過去の自分との邂逅、
この気持ちは、
とても優しい気持ちにもなれる。


誰かを想うような感覚と似ていて、
頑張っている自分に対する労いでもある。
(この、自分への労いは大切に思う)


自分の中で会話をしていって、
それでいて未来を考えていくこと。


こういった、
客観的でありながら、
主観的でもある作業をすることは、
とても重要に思う。


今後も対話を続けて、
未来に向けて、
言葉を紡いでいきたいと思う。


年末にさしかかり、
色々と焦ってしまうこともおおいけど、
気しすぎないで、
ぼちぼちマイペースくらいでいいと思います。