羨望

10代後半から20代前半くらいまでは、
20代で、
一見すると成功している人を(小説などので)
羨ましく思えた。


そのころの僕は、
最難関の内の一つの、
国家試験の受験で猛勉強している最中だった。


羨ましく思うと云うことは、
自分はそれにはなれないと、
暗に思っていたのかもしれない。


もしかしたら、
何の気なしに、ふらふらと、
生きることに情熱ももたずに生きていたのかもしれない。
(ただ、いろいろな人生経験が不足していて、
何に情熱を注げばいいのかも判っていなかったのかもしれない)


でも、
病気になって、
実際に死ぬことを何度も意識するようになって、
何もかも無くなって、
失うことの怖さなど無くしていったように思う。


また、
後ろ盾などなにもなくとも、
挑戦すること、
もしくは、
挑戦しなくてはならない状況になった自分は、
(生きること自体が挑戦だった)
当時は羨ましいと羨望したであろう人を見ても、
何も感じなくなった。


自分の興味関心が、
定まったからであろうか?


自分の目標になる人や、
自分はこのような人になりたいと思える人のように成れれば、
その他の事柄全てにおいて、
羨望することは無くなった。


参考程度にすることはあっても、
羨望することはなくなったのだ。


そうなると、
色濃かった劣等感も
いつの間にか、
ほんの少しだけど薄くなっていた。


とても早く一週間が過ぎました。
年度が始まったから、
良い意味で忙しいのかもしれません。


体調優先で、
明日から一週間も、
ぼちぼちマイペースで。