古典的うつ病 メランコリー親和型

昨日のお話の続きです。
(一部、昨日の文章に似ているのは、
定義の比較がしやすいようにしている為です。)




古典的うつ病(メランコリー型)という定義は、

ディスチミア親和型のうつ病と対比的(のような)存在で、

中高年層(1970年以前出生?)に多いとされる、

うつ病の傾向のようなものだと思います。



現在、

うつ病の傾向や定義を知ることも必要なことかもしれません。



前回のブログ更新では、

ディスチミア親和型のうつ病(現代型うつ病)、

の定義や傾向を説明しました。



九州大学大学院、医学研究所、精神病態医学分野、

神庭重信教授によると、

メランコリア親和型に特徴されることは、

以下のような特徴があるとされています。



0.

メランコリア親和型のうつ病

0−1:中高年齢層(1970年以前出生?)に多いとされる



1.

病前性格

1−1:社会的役割・規範への愛着

1−2:規範に対して、好意的で同一化

1−3:秩序を愛し、配慮的できちょうめん

1−4:基本的に仕事熱心



2.

(症候学的特徴)

2−1:焦燥と抑制

2−2:疲弊と罪悪感(申し訳無さの証明)

2−3:完遂しかねない「熟慮」した自殺計画



3.

(治療関係)

3−1:初期には「うつ病」の診断に抵抗する

3−2:その後は、「うつ病」の経験から新たな認知「無理しない生き方」を身につけ、新たな役割意識となる



4.

(薬物への反応)

4−1:多くは良好(病み終える)



5.

(予後と環境)

5−1:休養と服薬で全般に軽快しやすい

5−2:場・環境の変化は両価的である(時に自責的)



―――――――――――――――

以上のことから、

自分の傾向を考えると、

僕の場合は、

1980年代の中盤の生まれですが、

ディスチミア親和型とメランコリー親和型が混ざったような症状といえます。



実際のところ、
以上のメランコリア型の定義の、
半分位は当てはまると思います。


ですが、
当てはまるけど、完全一致ではない、
一部当てはまる感覚のものと、
完全一致する場合とが、
メランコリア型にしろ、
ディスチミア型にしろ、
両方、僕の中にはあります。


また、
ディスチミア(dysthymia)とは、
気分変調とか、あとは情緒異常などの意味合いで、
http://ejje.weblio.jp/content/dysthymia(参考)
少し調べると、
ディスチミア親和型の方がネガティブな感じがします。
(別にメランコリー型だから大変ではないという意味では、
まったくもってないです)


ですが、
それはそれ、これはこれで、
これが自分に与えられた状況であったら、
過去のことや状況や境遇を恨んでも仕方ありませんし、
軽快や根治を望む人には、
お話にもならないくらい、
以上の分類で深く悩まなくてもいいのだと思います。


要するに、
与えられた条件で、
今現在と未来に向けて、
何を頑張れそうか否かということに思います。


確かに、
他人と自分を比べてしまい、
焦ったりしてしまうことはあると思いますが。
それはそれ、これはこれ、
自分は自分ですので、自分のペースで行けばいいのだと思います。


また、
メランコリア型の(治療関係)において、


3−2:その後は、「うつ病」の経験から新たな認知「無理しない生き方」を身につけ、新たな役割意識となる


と、ありますが、
この病気で悩んでいる人にとって、
このような考え方は、
ディスチミア型でもメランコリア型でも、
とても前向きで良い考え方に思います。


メランコリア型の人は、
今までの苦労・心労の分を、
うつ病になったことで精算、
つまり、
しっかりと休んで治し、
根治を目指すことも不可能ではなさそうです。
(実際に、自分の周りでも、
かなりキツそうなメランコリア型と思しき人でも、
半年から1年ほどの休養と投薬で、
会社に復帰した人を知っています)


どのみち、
すぐには良くならない病気ですから、
焦らずにぼちぼちマイペースでいきましょう。